カビを読み解くキーワード

図書館・資料に発生するカビ…

具体的にどのような特性があり

防ぐにはどのように対処すればよいでしょうか?

キーワードで読み解いていきましょう


  

カビを読み解くキーワード1

”ホコリはカビ”

  

どこにでもあるホコリには常にカビが潜んでいます。

カビにとってホコリは一番の栄養分になります。
ホコリをなくすことがカビ被害をなくすことの第一歩です。


  

カビを読み解くキーワード2

”見えない場所による盲点”

 

見えないところ、つまり盲点でもカビはしっかり根を張りながら生えてきます。

 

目に見えない場所にもカビは潜んでいます。
クリーニングの際には、クロスの深いところやちりの部分など、拭き漏れやすい箇所にも注意が必要です。
クリーニングだけでは取り除けないカビ被害があります。
被害状況に合わせて適切な対処を行いましょう。

  

カビを読み解くキーワード3

”二次汚染”

カビは一度生えると次々と発生を繰り返し、汚染が拡大していきます。

カビ被害への対策は、燻蒸・クリーニングと同時に、
カビの生えづらい環境を整備してくことが大切です。

  

カビを読み解くキーワード4

”温湿度測定の誤解”

  


温湿度は定点で
測定すればよいわけではありません。

その環境・場所で最も生えやすい場所を調べて測定します。
館の特徴を知り、対策する必要があります。

  

なんとなく知っていたカビですが

適切な知識と対応を知っておくことが

大切だと感じますね

それでは図書館員のためのカビ知識を

Q&A形式で見ていきましょう!

  

図書館員のためのカビ知識

図書資料にはどんな種類のカビが発生しますか?

  

代表的には2種類です。

①アスペルギルス属
図書被害の約8割が、アスペルギルス・ペニシリオイデスやアスペルギルス・レストリクタスです。この2種類には、アルコール消毒が効果的です。

②ユーロチウム属
この種類には、アルコール消毒の場合、殺菌に2分程度かかります。基本的に、酸化エチレンによるガス燻蒸をお勧めします。


図書館員のためのカビ知識

書庫の適切な湿度は?

湿度は50~55%が適切です。

(栄養となるホコリを除去するため、定期的な清掃と点検を行うこと)

  

図書館員のためのカビ知識

カビが図書に発生する条件は次の3つです

 

  

図書館員のためのカビ知識

カビが生えていたらどうしよう

  

被害状況を確認後、カビの種類や資料状態に応じて、
さまざまな方法で処理を行います。

乾式クリーニング 湿式クリーニング 書架クリーニング 燻蒸処理

 


  

いかがでしたでしょうか?

本があればカビ発生のリスクがあります

適切な予防、発生したときには迅速な処置が大切になってきます

 
自分の図書館は大丈夫だろうか…という方

ナカバヤシでは、カビが生えていないかの調査~環境整備のご提案まで行っています。お気軽にお問い合わせください。

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